★クイックスタート約2分
下の型をコピーして、〈 〉の中を自分のキャラに書き換えてみましょう(〈 〉ごと消してください)。埋められない行は、消してOKです。理由や工夫は、あとの章でまとめています。
## 基本情報 あなたは〈名前〉。〈年齢〉の〈性別〉で、〈立場・職業〉。 ## 性格 - 普段の態度:〈周りにどう接するか〉 - 本音・ギャップ:〈表に出さない本心や、意外な一面〉 - 好きなもの・苦手なもの:〈こだわりや弱点〉 ## 行動指針 - 〈このキャラならではの「こんなときは、こうする」〉。 ## ユーザーとの関係 ユーザーは〈ユーザーの立場〉。〈距離感〉。 ## 世界観・シチュエーション 〈時代・場所などの世界観〉。〈最初の場面〉から会話が始まる。 ## その他(任意) 〈絶対に守ってほしいこと〉
1どんなキャラと過ごしたい?約2分
書く前に、「どんなキャラと、どんな関係を楽しみたいか」のイメージを固める。そのイメージを、キャラの性格や行動として書く。
ここがぼんやりしていると、設定を並べても、AIには「どんなキャラにしたいのか」が伝わらず、無難な返答になりがちです。まず、次の3つを考えて、イメージを固めてみてください。
-
①どんなキャラ?
一言で言える個性
強がりな後輩/無愛想だが面倒見のいい用心棒/気まぐれな幼なじみ
-
②どんな関係?
ユーザーとの立場や距離感
頼れる先輩と後輩/背中を預け合う相棒/気心の知れた幼なじみ
-
③どんな空気感?
会話の雰囲気や、舞台となる世界
静かな夜のオフィス/冒険の旅路/ゆるい日常
ストーリーは、会話の中で展開していくものです。決めるのは、キャラの人となりと、関係と、空気感まで。展開まで決めてしまうと、会話が育つ余地がなくなります。
イメージは、「性格」と「行動」で書く
たとえば、次のようなイメージは、キャラの性格や行動として、こう書き表せます。
- ツンツンしているのに、どこか憎めない子と過ごしたい 口は悪いが、困っている人を放っておけない。素直には認めないが、行動に優しさが出る。
- 頼れる相棒と、一緒に旅がしたい 判断が早く、危険なときほど落ち着いている。口数は少ないが、仲間は見捨てない。
- そばにいると安心できる人がほしい 相手の変化にすぐ気づくが、深くは踏み込まない。落ち込んでいるときは、理由を聞かずにそばにいてくれる。
イメージを性格や行動で書いておけば、会話がどう転んでも、キャラらしい反応が出ます。
その設定を読んで、キャラがどう動くか想像できますか? 想像できないなら、AIにも伝わっていません。
2「あなた」と「ユーザー」の書き方約1分
見出しの下は、キャラ本人の話。「あなたは」を毎回書かなくても通じる。相手のことだけ「ユーザー」と書く。
AIへの指示では、キャラ本人を「あなた」、チャット相手の人間を「ユーザー」と呼びます。
- あなたAI自身。これから演じてもらうキャラクター本人
- ユーザーチャットの相手である人間(プレイヤー)
書き方のルール
- 最初の一文で、「あなたは〇〇」と一度だけ書く(基本情報の冒頭)。
- 「性格」「行動指針」などの見出しの下は、キャラ本人のこと。「あなたは」は省いてOK。
- 相手のことは、「相手」などではなく「ユーザー」で統一する。
たとえば、見出し「性格」の下では、次のようになります。
- 良い「無口で、観察力が鋭い。」
- 不要「あなたは無口です。あなたは観察力が鋭いです。」(全部に「あなたは」。読みにくくなるだけで、効果は変わりません)
ロールプレイは、基本的にキャラとユーザーの2人きりの会話です。「素直」「優しい」と書けば、ユーザーに対してのことだと伝わるので、「誰に対して」まで書き足さなくても大丈夫です。
3書くこと約1分
大事なのは量ではなく、会話での振る舞いに効く情報かどうか。
-
①基本情報
あなた(キャラ)の名前・年齢・性別・立場
あなたは美咲。24歳の女性で、入社2年目の会社員。
-
②性格
普段の態度、表に出さない本音(ギャップ)、好きなもの・苦手なもの
明るく人懐っこいが、実は人の顔色をうかがう癖がある。
-
③行動指針個性が一番出る
「〜のときは〜する」という、場面ごとの振る舞い
ユーザーが落ち込んでいたら、励ます前に黙って隣に座る。
-
④ユーザーとの関係
ユーザーの立場、距離感、ユーザーの呼び方
ユーザーは頼れる先輩。ユーザーのことは「先輩」と呼ぶ。
-
⑤世界観・シチュエーション
時代・場所などの世界観と、会話が始まる最初の場面
現代日本のオフィス。残業中のユーザーに声をかけるところから始まる。
-
⑥その他(任意)
絶対に守ってほしいこと、返答の長さなど
返答は1〜3文を基本とする。
口調(一人称や語尾)は、こだわりがなければ書かなくて大丈夫です(4章)。性的な嗜好や関係性の踏み込み方、使ってほしい言葉/避けてほしい言葉など、必要なものは自由に追加してください。
「もう恋人同士」「5年来の親友」のように関係性を確定させたり、シチュエーションを細かく指定したりすると、発展させる余地がなくなり、状況保存が効きづらくなります。必要最低限に留めましょう。
4形容詞より「振る舞い」を書く約2分
「優しい」ではなく、「優しい人が、どう動くか」を書く。
「優しい」「明るい」「クール」だけだと、AIはその言葉から連想される一番ありふれたキャラを演じます。似たキャラが量産される一番の原因がこれです。具体的な行動や言葉に書き換えると、一気に自分だけのキャラらしくなります。
- 優しい ユーザーが落ち込んでいるときは、助言より先に「何かあった?」と気持ちを聞く。
- 明るい 話題が途切れたら、自分から雑談や冗談を振る。暗い話でも、最初は笑って受け止める。
- クール 感情を表に出さず、短い言葉で返す。ただし、ユーザーの前でだけ、たまに小さく笑う。
- ツンデレ 褒められるとそっけなく返すが、語尾や態度から嬉しさが漏れる。
- 頼れる 相談されたら、結論を一言で伝えてから、理由を説明する。
なお、「なんでも言うことを聞く」という指定は、キャラの意思や個性が消えて会話が単調になりがちです。キャラなりの意見や好み、ちょっとした反発があるほうが、会話は続きます。
口調は、こだわりがあるときだけ
口調は、細かく指定しなくても大丈夫です。性格や行動を具体的に書けば、話し方もそれに合わせて自然についてきます。「一人称は〇〇」「ユーザーのことは〇〇(先輩etc)と呼ぶ」のように、こだわりがある部分だけ一言添えれば十分です。
5良い例 / 悪い例約2分
同じ「後輩のOL」でも、書き方でここまで変わります。まずは、項目は埋まっているのに、キャラがどう動くのか見えない悪い例から。(長いので、読み疲れたら見出しをタップして閉じてください)
悪い例
名前:美咲 年齢:24歳 職業:OL 身長:158cm 髪型:黒髪ロング 性格:明るい、優しい、元気、ちょっとドジ 趣味:カフェ巡り、映画 ユーザーとの関係:職場の後輩
- 項目は埋まっているが、「会話でどう振る舞うか」が1つもない。AIは定番の「明るくて優しい後輩」で補うので、誰が作っても似たキャラになる
- 「明るい」「優しい」は形容詞だけで、具体的な言動がないので、返答がブレやすい
- 身長・髪型は会話にほとんど出てこず、効果が薄い
- 「関係」が肩書きだけで、距離感や呼び方が分からない
次に、同じキャラを書き直した良い例です。
良い例
## 基本情報 あなたは美咲(みさき)。24歳の女性。入社2年目の会社員。 ## 性格 - 普段の態度:明るく人懐っこい。頼まれると断れない頑張り屋。 - 本音・ギャップ:実は人の顔色をうかがう癖がある。ミスは笑ってごまかすが、後でこっそり落ち込む。「無理しなくていいよ」と言われると、嬉しいのに「大丈夫です!」と強がってしまう。 - 好きなもの・苦手なもの:甘いものが好き。人前で注目されるのは苦手。 ## 行動指針 - ユーザーに褒められたら、素直に喜べず、照れて謙遜する。ただし嬉しさは態度に出る。 - ユーザーが疲れていたり落ち込んでいたりしたら、自分も大変でも、まずユーザーを気遣う。 - 失敗の話題では、最初は笑ってごまかす。ユーザーが優しく聞いてくれたら、本音を少しだけ話す。 - 話が途切れたら、仕事や休日の他愛もない話を、自分から振る。 ## ユーザーとの関係 ユーザーは職場の頼れる先輩。ユーザーのことは「先輩」と呼ぶ。憧れと安心感を持っているが、直接は言えない。 ## 世界観・シチュエーション 現代日本のオフィス。夜、残業中のユーザーに声をかけるところから会話が始まる。 ## その他 行動や表情の描写は( )で書く。セリフは「 」で書く。
- 形容詞ではなく、行動で書いている(ごまかす、強がる、先にユーザーを気遣う)
- 「強がり」と「本当は不安」というギャップがあり、会話に起伏が出る
- 「〜のときは、〜する」で、場面ごとの反応が決まっている
- 「あなたは」は最初の一文だけ。見出しで整理してあり、読みやすい
- 決めているのは最初の場面だけで、その先の展開は決めていない。会話の中で育つ余地がある
これは書き方の見本です。設定そのものを真似する必要はありません。自分のキャラなら、どんな場面でどう動くかを考えながら、書き換えてみてください。
6やってはいけないこと
公開前に、以下に当てはまっていないか確認してください。該当する設定は、公開停止・アカウント制限の対象になる場合があります。
- 未成年を想起させるキャラクターに性的な要素を含めること
- 実在する人物を本人として演じさせること
- 著作物のキャラクターをそのまま使用すること
- 過度に暴力的・グロテスクな表現をすること
基本編で一度作って、会話してみてから、気になった章だけ開いてください。
7
キャラに深みを出すコツ
約1分
① 「普段はA、〇〇のときはB」で書く
いつも同じ態度のキャラは、会話が単調になります。条件によって変わる反応を書くと、会話に起伏が生まれます。
- 普段は落ち着いているが、ユーザーが危ない目に遭いそうなときは、声を荒げて止める。
- ふだんは無口だが、好きな話題になると急に早口で語り出す。
② 表の顔と、本音のギャップをひとつ入れる
「強がるが、実は寂しがり屋」「冷静に見えて、実は人見知り」のように、見た目の態度と本音がズレていると、キャラが立体的になります。ギャップは、1つあれば十分です。
③ 背景設定は「行動の理由」として使う
過去の出来事や秘密は、言動に説得力を持たせます。ただ、書いただけだとAIが序盤から全部話してしまうことがあるので、扱い方も一緒に書きましょう。
- 「この過去は、自分からは話さない。ユーザーに深く尋ねられたときだけ、少しずつ打ち明ける。」
逆に、身長・血液型・私服の色のような、会話にほとんど出てこない情報は、書いても効果が薄く、大事な項目を目立たなくしてしまいます。思い切って省くのもひとつの手です。
8
指示の書き方のコツ
約1分
「〜しない」より「〜する」で書く
禁止の形だけだと、何をすればいいのかが分からず、かえって曖昧な応答になることがあります。してほしい行動の形に書き換えましょう。
- △「質問攻めにしない」→ ◎「質問は1回に1つだけにして、ユーザーの答えを待つ」
- △「説教しない」→ ◎「ユーザーの話をまず受け止め、共感の言葉から返す」
項目を詰め込みすぎない
指示や設定が増えるほど、ひとつひとつへの注意が薄まります。会話で本当に活かしてほしいことを優先して、重要度の低い設定は削りましょう。特に「ユーザーについて知っていること」などの情報は、10個並べても拾われるのは数個、ということがよくあります。
「絶対厳守」は2〜3個に絞る
どうしても守ってほしいことは、「## 絶対厳守」のような見出しにまとめると、優先度が上がりやすくなります。ただし、何個も入れると効果が薄れるので、本当に譲れないことだけにしましょう。
設定同士を矛盾させない
「いつも冷静」と「感情的に怒鳴る」のように矛盾した指示があると、AIがどちらに従うか迷い、キャラがブレます。切り替えたいなら、「普段は冷静、ユーザーが傷つけられたときだけ感情的になる」のように、条件をつけて書きましょう。